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付録 H 顧客共創・体制予算化 実践シート

この付録は、第25章の五つの仕事を一つの案件として進めるための記入用シートです。固有企業だけに依存しない形で使えます。最初から全欄を埋めず、最初の意思決定に必要な範囲から始めます。

1. 依頼を成果へ変える

依頼90日後の成果判断者判断日証拠担当
顧客ヒアリング・設計レビュー
顧客に届く言葉・ストーリー
動くモック・MVP
メンバーとの直接協働
下半期の体制案・予算

2. 最初の二週間

  • 下半期の最終承認日と事前レビュー日を確認した
  • 依頼者、意思決定者、予算所有者、実行責任者を確認した
  • 顧客接点、面談候補、同意・情報管理条件を確認した
  • 既存の企画、調査、画面、コード、見積、決定記録を確認した
  • メンバーの実役割、予定稼働、兼務、単一障害点を確認した
  • 最初に反証する顧客・価値・技術・事業仮説を一つ選んだ
  • 最初に一緒に終える小さな仕事と共同担当者を決めた

3. ヒアリング同席票

面談後に変え得る意思決定:
最重要仮説:
対象者を選んだ理由:
主質問者:
追質問・時間管理:
記録者:
見せるものとタイミング:
同意・録音・情報管理:
終了後レビューの時刻:
発言・行動の原記録解釈仮説への影響次の確認設計・言葉への反映

4. ストーリー変換票

対象と具体的な場面:
現在のやり方と負担:
放置した場合の影響:
提供する仕組み:
顧客の行動の変化:
観測できる成果:
確認済みの証拠:
まだ仮説の部分:
使わない・買わない理由:
今回求める次の一歩:

利用者向け、現場責任者向け、経営向けで変える箇所と、変えてはいけない事実を分けます。

5. 動くモック・MVP票

この試作後に決めること:
反対なら計画が変わる仮説:
最小の一経路:
作る部分:
人手・既存ツールで代替する部分:
作らない部分:
対象者と件数:
観察項目:
成功・変更・中止条件:
時間・費用上限:
顧客への説明と停止手順:
本番化前に作り直す部分:
結果確認日と判断者:

6. メンバー協働票

人・役割実際に担う仕事得意・保有情報困りごと・依存一緒に終える仕事移管したい能力

共同作業後に確認します。

  • 何を決め、誰が決めたか
  • 相手の知識を成果物へ反映したか
  • 次回は相手が主導できるか
  • 個人情報や非公開の相談を適切に扱ったか
  • 外部支援者だけが持つ権限・情報・作業を増やしていないか

7. 能力と供給の差分

必要な仕事完了条件必要能力・権限必要時期・量現在の供給差分補い方

補い方は、範囲縮小、手順改善、育成、異動、採用、業務委託、共通部門の利用から比較します。採用だけを既定路線にしません。

8. 下半期体制の三案

項目最小案推奨案加速案
達成する成果
対象外
役割・人数・稼働
既存・育成・採用・外注
開始可能日
依存関係
半期費用
主な危険
停止・見直し条件

9. 予算モデル

費目単価数量・人数月数開始月金額算定根拠支出条件
既存人員の増分工数
採用・人件費
業務委託
開発・デザイン
クラウド・AI・ツール
顧客調査・謝礼
法務・安全・品質
教育・移行
条件付き予備費

税、会計処理、既存予算との重複は財務担当者と確認します。

10. 段階承認

ゲート判断日ここまでの支出上限必要な証拠追加条件変更条件中止条件判断者
顧客調査・モック開始
限定 MVP 開始
下半期体制の確定
拡大・本格投資

11. 週次一枚報告

今週、顧客から分かったこと:
支持・反証された仮説:
動く成果物と観察結果:
決まったこと/まだ必要な決定:
体制・予算案への影響:
能力、費用、期限、顧客上の危険:
来週一緒に終える仕事:
次の判断者と判断日:

12. 自走への移管

能力共同実施相手主導・支援者レビュー自走確認所有者
ヒアリング設計・実施
記録から仮説を更新
価値の言葉とストーリー
モック・MVP設計
設計レビュー・決定記録
能力差・体制三案の更新
予算ゲートの運用

移管完了は、説明を聞いたことではなく、実案件で相手が主導し、例外を判断し、結果を記録できたことで確認します。